秋去姫、朝顔姫、梶葉姫…、七つの異称を持った七夕伝説の織女。

恋のおまじないに囚われた女子高生の物語『恋煩い』、絶海の孤島にある子供たちの楽園の物語『妖精の学校』、孤独な詐欺師と女性をつなぐケータイの物語『嘘つき紳士』、怪物に石にされた幼なじみを愛し続ける少年の物語『終の童話』、七夕の夜空から星座を一つ消した男の子女

「……り……に、毒を」被害者は奇妙な言葉を遺して死んだ。毒物の正体は不明。

涼宮ハルヒと出会ってから半年。

七夕の日、突然、世界中のカップルがバタバタと死に始めた。お互いを貪るように求め合った後に悶死するのだ。

相次いで発見された変死体。失踪した巡査部長…。

女子大生・八重がバイトに通う奈良の着物店〈旧暦屋〉では、七夕が近づき、浴衣イベントの傍ら、寺と提携し古裂（こぎれ）を使ったお守りを売り出した。

あの家に行ったまま、母はどこへ！？ 17歳の少女・孝子は、ある日突然姿を消した母親を捜していた。

連続殺人の真犯人はこの中に!箱根のリゾートホテルに1年に1度集まる「七夕の会」のメンバーが次々と怪死する。

帰宅部員の面々には何かと相談の声がかかる。

七夕の飾り付けで街が彩られた神奈川県平塚市の路上で、文芸評論家を自称する中年男が変死した。

これは命がけの恋物語。 七夕に奇跡が起きる――。

七月。―天漢霧立上棚幡乃雲衣能飄袖鴨。

七月七日の午後七時、新進作家、坂井正夫が青酸カリによる服毒死を遂げた。